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10月21日・天秤座新月のメッセージ~感情と理性の均衡を取り戻すとき

 

10212125分、天秤座28度で新月を迎えます。

天秤座は社交性、美意識、バランス、人との調和を司るサインです。

28度という終盤の度数で起こる新月は、天秤座のテーマを出し切る節目となります。

他者との関係性の最終調整が焦点となりやすいでしょう。

 

22日には、逆行中の海王星が魚座へ戻り、さらに23日には太陽が蠍座へ移動します。

風のサインが静かに幕を閉じ、水のサインへ移る直前。

関係性のバランスを見直しながら、心の深い部分に光が当たるタイミングです。

 

 スター新月図の特徴

 ◎ アセンダントは蟹座 月がチャートルーラー

 

新月図のアセンダントは蟹座。支配星の月がチャートルーラーとして重要な役割を担います。

アセンダントの支配星は自分自身を象徴します。

このため、新月が示す「他者との関係性の最終調整」というテーマは、

表面的な関係性だけでなく、感情の安定や自己の在り方にも深く関わるでしょう。

 対人関係を通して、自分の内側の調和をはかるプロセスが進みそうです。

 

◎ 新月と蟹座・木星のスクエア

 

新月の太陽・月は、1ハウスの蟹座木星とスクエア。

木星は拡大と誇張を司るため、感情や共感が大きく膨らみやすい配置です。

理性的にバランスを保とうとしても内側の思いが強まり、予期せぬ形であふれ出すこともあるでしょう。

 

このアスペクトは、感情に揺れやすい一方で、深い共感と包容力をもたらします。他者と向き合う中で、感情の扱い方を学ぶことがテーマとなりそうです。

 

◎ 水のグランドトラインに関与する新月

 

新月とスクエアを形成する木星は、5ハウスの蠍座火星・水星、10ハウスの魚座土星とともに、水のグランドトラインを構成しています。

 

感情・直感・創造の流れが連続的に作用する配置です。

新月がその一角に触れることで巻き込まれ、理性だけでは整理できない感情のうねりを体験するかもしれません。

 

しかし、蠍座火星・水星の合は洞察力と情熱を与え、MC近くにある魚座土星は理想を具体的な形にする力を示します。

水のグランドトラインが示す、絶え間ない感情エネルギーの流れを創造へと転化する姿勢が重要になります。

 

◎ 風と火のマイナーグランドトライン(小三角形)

 

さらに、新月図では、10ハウスの牡羊座海王星を頂点に、11ハウスの双子座天王星、8ハウスの水瓶座冥王星が、風と火のサインによるマイナーグランドトラインを形成しています。

 

理想(海王星)、変革(天王星)、再生(冥王星)の組み合わせは、直感を未来のビジョンへと導く力を持ちます。

ただし、10ハウスの土星が現実性を求めるため、構想を形にするには時間が必要です。

 

長期的な視点で見れば、この配置は理想を社会的に実現するための土台を整える流れといえるでしょう。

 

◎総合的な流れとテーマ

 

今回の新月は、他者との関係性を再調整しながら、感情の成熟と自己表現の方向性を見直すタイミングです。

天秤座の調和的なエネルギーの中で、理性で保つ均衡から、感情を無視せずに生かしていく均衡へと軸が移行していきます。

 

5ハウスには太陽・月・火星・水星が集中し、創造性の発揮が重要な鍵となります。

感情を閉じ込めるのではなく、表現や創作を通して昇華することが、次のサイクルへの突破口となるでしょう。

 

関係性の調和を超え、感情と理性の均衡を見いだすとき――

新たな流れが、静かに動き始めます。

 

🌑この新月の活かし方

無理に関係を動かすよりも、まずは自分の心が求めているものを静かに感じ取ること。
誰かとの関係に違和感を覚えたときは、相手を変えようとする前に、自分の在り方に意識を向けてみましょう。

 

感情を押さえつけるのではなく、理性と共に共存させる意識を持つことがポイントです。


本当の調和とは、互いの違いを認め合う中で生まれるもの。

完璧な均衡は存在しません。
この新月は、あなたの内側と外側の関係性に柔らかな再調整をもたらすタイミングです。