5月27日12時2分、風の星座・双子座の6度で、新月となります。
新月の2日前、5月25日に土星が魚座から牡羊座に入りました。
そして、夢や直感の象徴・海王星もまた、今年3月30日に牡羊座に入りました。
6月10日には、土星とともに牡羊座の初期度数でコンジャンクションします。
牡羊座は12星座の最初のサインでスタートダッシュの勢いと熱意に溢れています。
土星が牡羊座に入ったことで、牡羊座の始まりのエネルギーに責任や制限が加わり、衝動的にスタートを切るよりも、計画的に行動を起こし、責任ある行動をとることが求められる時期となります。
また、海王星が牡羊座に入ることで、牡羊座の意欲や直観的な欲求に、夢やビジョン、スピリチュアルな目覚めといった要素が加わり、自分の夢や理想に従って生きたいという強い衝動が芽生えるかもしれません。
土星と海王星の会合周期は約36年毎で、今年の6月10日には正確にコンジャンクションとなります。
土星のもつ責任・制限と、海王星の夢・理想は一見すると相容れない要素ですが、だからこそ、私たちにとって大きな気づきと成長のチャンスとなるでしょう。
理想に基づいた新しい社会のかたちを、私たち一人ひとりが模索し始める──そんな重要な転換期を迎えています。
尚、これまで海王星と土星が魚座にあった期間、双子座に主要な天体をお持ちの方にとっては、スクエアの配置となり、方向性の見直しを迫られたり、先の見えにくい状況に悩まされた方もいらっしゃったかもしれません。
しかし、これら2天体が牡羊座へと移動したことで、双子座とはセクスタイルという調和的な関係となり、まるで追い風を受けるように、未来への展望が徐々に開けてくるような感覚を得られるかもしれません。

新月図の特徴
東京で新月図を作成すると、新月はMCと重なり、水瓶座にある冥王星とトラインを形成しています。
冥王星との調和的な関係は、根底からの意識の変容や価値観の刷新を後押しします。表面的な変化ではなく、本質的な再構築が無理なく促されているのです。
また先述の通り、牡羊座に入ったばかりの土星・海王星とはセクスタイルの配置で、まさに始まりと変容のエネルギーが交差する新月です。
双子座に水星、太陽・月、木星の4天体があり、MC付近に集中しています。
双子座に4天体が集中している今、情報収集やコミュニケーション、学びの場に積極的に関わることで、新しい視点が開けるチャンスに恵まれそうです。
新月が土星・海王星とセクスタイルを形成していることからも、これまでの枠組みを見直し、夢や理想を現実にするために、社会的な立ち位置を再調整していくタイミングと言えるでしょう。
「自分はどう生きたいのか? それをどのように実現するのか?」
今、その問いを改めて見つめ直し、社会との関わりの中で再設定していく時なのです。
水星は9ハウスに位置し、チャートルーラーであり同時にMCのルーラーでもある大切な役割となります。
水星は、土星・海王星とセクスタイル。
理想に基づいた新しい生き方や社会の形を求めること。
それは、ふわっとした空想ではなく、現実的な学びと高い視点を持つことで、理想の社会や生き方が明確な形となって動き出す・・・そんな始まりを後押しする新月です。
なお、水星は5月26日から6月9日までの間、本来の居場所である双子座に位置しており、言葉や思考、コミュニケーションの力が一層高まっています。水星がホームグラウンドにあるこの時期、情報のやりとりや表現活動には自然と勢いが生まれやすくなるでしょう。
この双子座・新月には、「これからの自分」を思い描き、言葉にしてみるのがおすすめです。
書くことで、曖昧だった想いが明確になり、現実化への一歩が始まります。
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