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【天王星 in 双子座】84年ぶりの言葉と知性の革命、始まる

2025年7月7日、天王星が双子座に入ります。

この天体は、太陽のまわりを約84年かけて一周する、ゆったりとした公転周期を持っています。

占星術の視点では、黄道12サインを84年かけて一巡し、ひとつのサインを約7年かけて通過します。

 

これまでの7年間(20182025)、天王星は牡牛座を運行してきました。

そして、202577日、天王星が双子座へと移動します。

ただし、96日から逆行に転じ、118日に牡牛座へと戻りますが、2026426日には再び双子座へ入ります。

 

ここから本格的に「天王星・双子座時代」がスタートします。

◆ 天王星とはどんな天体でしょうか?

天王星は、1781年、ウィリアム・ハーシェルによって発見されました。

その前後の時代背景には、アメリカ独立戦争(17751783)やフランス革命(17891799)があり、この惑星は象徴的に「革命・独立・自由・反体制」といった意味を持つようになります。

 

また、自転軸が黄道面に対して約98度という横倒しの自転をしており、通常とは異なる視点やアプローチ、予測不可能性、ユニークさを表しています。

 

天王星が象徴するもの

・革命・改革・ブレイクスルー

・独立・自由・反体制

・高次の知性・直感・未来志向

・テクノロジー・サプライズ・覚醒

 

つまり、天王星は「既存の枠組みに揺さぶりをかけ、進化・変革を促す」エネルギーと言えるでしょう。

◆ 牡牛座を通過した天王星の影響について(2018〜2025)

では、天王星が牡牛座にあった7年間は、どんな時代だったでしょうか?

 

牡牛座は、「物質」「経済」「所有」「安心・安全」「自然・身体」を象徴するサインです。社会に起こった以下のような変革は、天王星が起因となるものと考えられます。

 

・現金からキャッシュレス決済へ

・仮想通貨・NFTなどデジタル資産の台頭

・NISAや投資などへの高い関心と普及

・食の変化(培養肉・昆虫食が話題となる)

・所有からシェア・アクセスの時代へ(サブスク、シェアリングエコノミー)

・お米や野菜の価格高騰・供給問題が明るみに

  

🌱「安定した価値観」や「五感の安心」に、テクノロジーによる変革がもたらされた時期でした。

◆ 天王星×双子座:これから何が起こる?

双子座は、「言語」「情報」「教育」「思考」「ネットワーク」「移動」を象徴するサインです。

そこに天王星が入ると、以下のような社会的アップデートが起こるのではと、イメージされます。

 

・AIと言語の関係性が加速し、翻訳技術や音声生成が進化

・メディアやSNSの再構築、規制の変化

・AI個別指導、バーチャル教室、オンラインの常態化など、教育の変化

・「知っている」から知識を「どう使うか」が重要となる

・自動運転、パーソナルドローン、移動方法の自由と多様化、その限界が見える

  

🌱知識・情報・学び・言葉・つながり——それらの本質が問い直される7年間が始まります。

◆ では、前回、天王星が双子座にあった時代(1941〜1949)は?

この時期は、第二次世界大戦から戦後復興期にあたります。

 

・戦前:ラジオ・新聞・プロパガンダによる情報戦の進化

・戦後:テレビ放送の開始と普及

・コンピューター黎明期(ENIAC1945年登場)

・国際組織・情報ネットワークの始まり(国連、ユネスコ)

  

◎「言葉と情報の使い方」が、国家の運命を分けた時代でした。

◆ 天王星・双子座時代のこの7年間をどう活かすか?

天王星が双子座に入るこの7年間、私たちは「知る・伝える・つながる」という行為の意味を、根本から問い直されることになるのではないでしょうか?

 

情報量、多様さ、スピード感は加速していくでしょう。

これに追いつこうとするのではなく、自分なりの「選び方」を持つことが大切になると思います。

情報の波に溺れないよう、「選びとる力」、「伝える力」、「思考の柔軟性」が未来に価値を創造していきます。

また、コミュニケーションの基本は人と人との交流です。

他者との関係性や言葉のやりとりに、丁寧さと好奇心をもつことがどのような時代にも大切です。

 

変化の波は、誰にでもやってきます。でも、それをどう受け取るかは、私達のスタンス次第といえるでしょう。

🌟 今後の7年間をどう過ごすか?

情報・知識・つながりの扱い方が大きく進化していく中で、私たち一人ひと

りの「言葉の使い方」や「学びの姿勢」が未来を形づくる鍵となっていきます。

 新しいことを恐れず、軽やかに、柔らかく。

好奇心を大切に、この時代の風を味方につけていきましょう。

 

なお、今、牡羊座を運行中の土星と海王星の動きにも注目したいところです。

91日には土星が、1022日には海王星が、一時的に魚座に戻ります。

そして2026年には、1月に海王星が、2月に土星が再び牡羊座へと入っていきます。

この動きはまるで、「次の時代への助走期間」のようなもの。

天王星が双子座に入った今、社会と個人の“知と感性の再編”が始まり、

その本格的な変化は、土星と海王星が本格的に牡羊座へ入る2026年以降に花開いていくのかもしれません。