7月25日 午前4時11分、獅子座2度で新月を迎えます。
7月22日に太陽が獅子座へと移動し、8月22日未明までこのサインを運行します。
太陽にとって獅子座は“ホーム”ともいえる場所。自己のエネルギーを最も自然に、そして力強く発揮できる期間です。まさに、夏の光が最も輝くとき――太陽の季節の真っただ中です。
獅子座のテーマは、「自己表現」と「創造性」。
内なる情熱をかたちにし、自分らしさを堂々と打ち出すことで、他者からの認知や賞賛を得たいという欲求が、その本質にあります。
今回の新月は、「自分は何を表現したいのか?」「社会の中で、どう在りたいのか?」を改めて問い直す、絶好のタイミングとなるでしょう。

新月図の特徴
7月25日の新月図を東京で作成すると、アセンダント(上昇宮)は蟹座。
そのため、ルーラー(支配星)は月となり、この新月において月はチャートルーラーという重要な役割を担います。
さらに太陽は、ホームである獅子座に位置し、ドミサイルの状態。太陽も月も、それぞれ本来の力を強く発揮できる配置にあり、この新月は非常にエネルギッシュで、自己の源泉に光を当てるタイミングといえるでしょう。
太陽と月は、チャートの1ハウスに位置しています。これは「自分自身」や「自我のあり方」を示す場所。
そこに在る太陽と月が、7ハウスにある冥王星とパータイル(度数が完全に一致)でオポジションを形成しています。
ここには、「私はこうありたい」「これを表現したい」という強い自己主張や創造的欲求が、他者や社会との関係性の中で試される――そんな構図が浮かび上がります。
対人関係の中で受けるプレッシャーやコントロール、あるいは駆け引きの中で、自分はどう行動するのか。
自分の意志と、他者からの影響との間で揺れ動く過程でこそ、「本当の自分とは何か?」という問いに向き合うことになるかもしれません。
結果として、これまで曖昧だった方向性や在り方が、より明確になる可能性もあります。
冥王星は、根底からの変容を促す力を持つ天体。
そして新月は、新たな種をまくタイミングでもあります。
過去の執着や関係性のパターンを手放し、まったく新しい自己像を築いていく――この新月は、そんな内的転換の契機となるでしょう。
さらにこの新月と冥王星のオポジションは、双子座の天王星、そして牡羊座の土星と海王星の合によって調停され、全体として「クレイドル(ゆりかご)」の配置を形成しています。
双子座の天王星は、11ハウスにあり、未来志向のネットワークやテクノロジーを通じて社会に変化をもたらす力を象徴。
一方、牡羊座の土星と海王星は、9ハウスに位置し、理想や信念の具現化を促す配置です。
理想と現実、直感と責任感、その両方をバランスよく活かしながら、「自分がどこに向かいたいのか」「どんな社会や人生を築きたいのか」を再定義していくタイミングとも言えるでしょう。
ただし、このクレイドルは、太陽と月を除きすべてトランスサタニアン(天王星・海王星・冥王星)によって形成されており、その影響は深く、強烈です。
圧倒されるようなプレッシャーや、抗いがたい内的変容の波を感じることもあるかもしれません。
また、この新月図では、木星が12ハウスに位置し、ノーアスペクトとなっています。
社会的な喧騒から少し距離を取り、静かに内面に向き合うことに適した配置です。
瞑想や夢の記録、ビジョンワークなど、イメージを豊かに膨らませることで、今後の方向性に繋がる「気づき」を得られるでしょう。
この獅子座新月は、自分の本質を見つめ直し、新たな自己像を描くための節目となります。
過去の殻を脱ぎ捨て、もっと自由に、もっと大胆に、自分という存在を生きる――そんな決意を、そっと内側に灯すタイミングです。
あなたはこれから、どんな自分を世界に表現していきたいですか?
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