🌱 転換期の真っただ中で迎える新月
9月22日午前4時53分、乙女座29度で新月となります。
夏の名残の暑さが続く中、ふと振り返れば今年も残すところ3か月あまりとなりました。
2025年は土星・天王星・海王星・木星といった主要天体が相次いでイングレスし、時の流れが加速しているように感じる方も少なくないでしょう。
そんな転換期の真っただ中で迎えるこの新月は、これからの自分にふさわしくない古い習慣や思考を手放すための追い風となりそうです。
🌒 日食と秋分が重なる切り替えの力
今回の新月は部分日食を伴い、ニュージーランドやタヒチで観測されます。日本では観測できませんが、その影響は広く私たちにも及びます。
さらに新月の翌日には太陽が天秤座に入り、秋分を迎えます。
乙女座での二度目の新月と秋分が連続するこのタイミングは、まるで季節の扉が勢いよく開かれ、新しい風景へと誘われるような切り替えの力を感じさせます。
🌕 乙女座29度 ― 総仕上げのテーマ
日食を伴う新月は、通常よりも長く、半年以上にわたり影響を残すとされます。
普段は隠れていたものが明るみに出たり、予想外の出来事が新しい道を切り拓く契機となるかもしれません。
しかも今回は乙女座の最終度数、29度での新月です。
乙女座のテーマである健康、日常の仕事、奉仕や自己浄化において「総仕上げ」とも言える課題が浮かびやすいでしょう。
過剰に抱えてきた義務や、無理を重ねた生活習慣、批判的に偏った思考などを整理し、身軽になることが求められています。

新月図の特徴
🌗 自己像と対人関係のテーマ
この新月は第1ハウスで生じ、自分自身の在り方やセルフイメージを刷新する契機となります。
しかし同時に、第7ハウスの土星と新月が向かい合うことで、対人関係における責任や制約が突きつけられる可能性も示されています。
自分を新しく定義し直すことと、他者との間で果たすべき役割。その両方をどのように調和させるかが大きなテーマとなるでしょう。
🌌 水星が導く「自己像と使命の刷新」
さらに、新月図ではアセンダントが乙女座にあり、その支配星である水星は冥王星や天王星と調和的なグランドトラインを形成し、海王星を加えるとカイトの形を描きます。
水星はアセンダントだけでなくMCの支配星でもあるため、今回の新月は「自己像」と「社会的役割」の双方に深く関わります。
つまり、自分自身の在り方を見直すことが、そのまま社会における立ち位置や使命感の刷新にも直結するのです。
🔥 地の新月と、風と火のカイト
新月自体は地のサインである乙女座にありますが、カイトは風と火のエレメントによって構成されています。
これは、現実的な調整(地)を土台にしながらも、知性(風)と情熱(火)が呼応し、未来へと押し出す推進力を形成する配置です。
乙女座にある新月はサインを跨いでアウト・オブ・サインではあるものの、度数の近さからこのカイトの影響を強く受けると考えられます。
まるで大地に足を踏みしめながら、風に吹き上げられ、炎に煽られてられて進んでいくように、現状から次の段階へ移る力が働いているといえるでしょう。
🌟 この新月のエネルギーを生かすには
今回の新月は、「古い自分を終わらせ、新しい自分を迎え入れるための強制リセット」として作用します。
それは単なる生活習慣の改善にとどまらず、長期的に自分という存在をどう育てていくかを問い直すきっかけとなるでしょう。
まずは身体を整えることが大切です。生活リズムや食事、睡眠を見直すだけでも未来に向かうための基盤が整います。
日々の散歩や夜の深呼吸、スマートフォンの使用時間の調整など、無理なく続けられる工夫が有効です。
また、過度な完璧主義や自己批判に気づいたら、それを意識的に手放すことも必要です。
心に余白をつくることで、新しい発想やエネルギーが自然と入り込んでくるでしょう。
さらに、第1ハウスでの新月は「新しい自分」の出発点でもあります。
ノートに「これからはこんな自分でありたい」と書き留めることで、その意図が半年をかけて育っていきます。
一方で、第7ハウスの土星は、対人関係における責任や境界線の再確認を迫ります。
頼まれごとや義務感に流されすぎていないかを見直し、自分と他者の間のバランスを冷静に調整することも、この時期の重要な課題となるでしょう。
半年後のあなたが、今とは違う景色を見ていることを思い描きながら、この新月に小さな意図の種を蒔いてみてください。
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